エロの「デザインの現場」/有野陽一著を読みました。
エロ本編集者として5年半、フリー
エロ本デザイナーとして8年目に
突入した私としては読まなきゃいけない本です。
もちろん私のところに取材の依頼なんて来ておりません。
えぇ、当然です。誰も自分のことなんて知らないですし
本のキャッチにある「
エロ本のくせにかっこいいことしてるじゃん。」
って褒められるようなことはナニ一つ成し遂げておりません。
そんなもんです。しかも
エロ本仕事はどんどん減っていて
もはや
エロ本のデザインをするだけでは飯を食えません。
自分はもう
エロ本デザイナーと名乗れなくなってしまいました。
今は職業を訊ねられたら「
AVメーカーをやってます」と
答えるようにしています。
もちろんエロ本を捨てたわけでも嫌いになったわけでもなく、
単純に収入面で
AVの方が上になっただけなんです。
エロ本
編集者のお
仕事は楽しかったんですけど
もうあの頃には戻りたくないですね。
本当にヒドい労働環境でしたよ。
まさにブラック企業そのまんまです。
今の
AVを作る
仕事の方が充実しているかもしれません。
なんせ自分が好きなコト、ヤリたいコトを
ひたすら追求しているだけですからね。
エロ本編集は部数や制作費との戦いがありましたし、他にも
恐いカメラマンや癖のある上司と付き合わなきゃいけないんですよ。
だって撮影のつなぎでジョージアの缶コーヒーを買って来ただけで
一日中イヤミを言われ続けるんですよ。
「俺はボスしか飲めないんだ」って。
こんなエピソードは腐るほどあります。
だったら自分で撮影〜編集〜デザインをこなした方が気楽だし楽しいですよ。
売れなくても自分が損するだけですしね。
ただこのエロの「デザインの現場」/有野陽一著
を読んで思ったのは、自分がいかに人脈がないかです。
全ページを通じて自分が面識ある方は1人だけでした。
これからはもう少し業界内のお友達を増やしたいですね。
これを読んでいる業界人のみなさん、まずは文通から始めませんか?
テーマ : フェチ
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